消費税 2018 10 20
今週は、日本国内では、
消費税の増税が話題となりました。
来年、税率が8%から10%に引き上げられることが、
国民の間で話題になったのです。
「おそらく、高額商品は売れなくなる。
暗算ができるから」という声をよく聞きました。
確かに税率8%では、
税額を暗算で算出するのは難しいですが、
税率10%になると、誰でも暗算で算出できます。
それから、軽減税率も大きな話題になっていました。
食料品の税率を8%に据え置くというのです。
私が思うに、高額商品になるほど、
軽減税率を適用すべきではないかと思います。
その理由は、こういうことです。
たとえば、あなたが雑貨屋を営んでいたとします。
毎日、100円の商品ばかり売れて、うれしいでしょうか。
「できれば、2,980円の商品が売れてほしい」と思っているでしょう。
「欲を言えば、店の奥にある9,800円の商品が売れてほしい」と思うでしょう。
これは、高額の商品になるほど利益が多くなるからです。
しかし、消費税の税率が10%になると、
9,800円の商品の税額は、すぐに暗算で980円と算出できます。
これが消費活動を抑制する可能性が高いと思います。
雑貨屋で9,800円の商品を買うのは、金持ちとは限らないのです。
庶民でも「時々、気が大きくなって」高額の商品を買うのです。
商売を営んでいる商人にとって、
庶民の「時々、気が大きくなって」という消費行動は、
経営上の「干天の慈雨(恵みの雨)」になっているのです。
これがなくなると、商売には打撃となります。
おそらく、100万円を超える高額商品には、
大きな影響があると思います。
消費者の「暗算消費」は、意外と影響力が大きいのです。
そういうわけで、税率を区切りの良い数字にするのは間違いです。
税率を上げるならば、9%か11%にすべきだったでしょう。